特別企画・番外編 氷ダイビングレポート
 

今回は ダイビングショップ・ヒラキの正式ツアーのレポートではありません。
スタッフとお客さんが個人的に出かけたダイビング旅行です。
ポイントは、ウトロの海。そう、クリオネが舞い踊る流氷ダイブです!!!
お店の正式なツアーでないとはいえ、古籏さんは既にトッカリの常連さん。 来年も行かれるそうなので、このレポートを読んで興味を持たれた方は ぜひ一度コンタクトしてみて下さい。

古籏さんのレポート

小池さんのレポート

※ photo by K.Furuhata

流氷ダイビング 古籏さんの場合

流氷ダイビング紀行2000

今年で3回目の流氷ダイビングである。

まずは、今後流氷ダイビングをお考えの方のために過去2回のダイビングツアースケジュールを簡単に紹介します。

【第1回流氷ダイビングツアー】1998年3月7日〜3月13日
@ 3/ 7(土):名古屋空港⇒Air)⇒女満別空港 欠航/旭川空港に行き先変更
           旭川空港→(Bus)→旭川駅・・・>(Train)・・・>ひたすら電車を乗り継ぎ斜里駅へ
           斜里駅→(Bus)→ウトロ温泉
A 3/ 8(日):ウトロ散策(クロスカントリーなどで遊ぶ)
B 3/ 9(月):2ダイビング
C 3/10(火):2ダイビング
D 3/11(水):2ダイビング
E 3/12(木):2ダイビング
F 3/13(金):ウトロ温泉→(Bus)→女満別空港⇒(Air)⇒名古屋空港

【第2回流氷ダイビングツアー】1999年2月20日〜2月26日
@ 2/20(土):名古屋空港⇒(Air)⇒新千歳空港→(Bus)→札幌→(Bus)→小樽/散策
          小樽→(Bus)→札幌→(夜行Bus)→網走駅
A 2/21(日):網走駅・・・>(Train)・・・>北浜駅/トウフツ湖
          北浜駅・・・>(Train)・・・>斜里駅→(Bus)→ウトロ温泉
B 2/22(月):2ダイビング
C 2/23(火):2ダイビング
D 2/24(水):2ダイビング
E 2/25(木):ウトロ散策
F 2/26(金):ウトロ温泉→(Bus)→女満別空港⇒(Air)⇒名古屋空港


さて、今回、第3回流氷ダイビングツアー日程を紹介致します。

期間:2000年3月11日〜3月19日

@3/11(土):名古屋空港⇒(Air)⇒新千歳空港→(Bus)→札幌→(Bus)→小樽/散策
          小樽→(Bus)→札幌→(夜行Bus)→網走駅
A3/12(日):網走駅・・・>(Train)・・・>北浜駅/トウフツ湖
          北浜駅・・・>(Train)・・・>斜里駅→(Bus)→ウトロ温泉
B3/13(月):2ダイビング
C3/14(火):2ダイビング
D3/15(水):2ダイビング
E3/16(木):2ダイビング/ウトロ温泉〜(ダイビングショップの車)〜釧路→(夜行Bus)→札幌駅
F3/17(金):札幌駅・・・>(Train)・・・>東室蘭駅・・・>(Train)・・・>母恋駅→(Bus)→地球岬/散策
          地球岬→(Bus)→母恋駅
          母恋駅〜(友達の車)〜登別温泉・支笏湖・ウトナイ湖〜(友達の車)〜苫小牧FT===>
G 3/18(土):(Ship)===>仙台港===>(Ship)===>
H3/19(日):(Ship)===>名古屋FT



それでは、日程に沿って今回のツアーを紹介していきます。

@3月11日:<名古屋>曇り→<札幌>はれ一時雪

今回のツアーは過去のツアーに比べて持参する荷物は軽減した。何故ならば、ツアー中、徒歩による移動 が多いからである。そのため、宅配で送れるものは極力送ることにより当日の荷物が減らせるのである。

7:30

自宅を出発しバスで駅に向かう。荷物を減らしたとはいえやっぱりかさばる。そして、電車・バスと乗り継ぎ名古屋空港に到着。

10:25

札幌行き(JAL855便)に乗り込む。満席である。飛行機は重そうに飛び立つ。 一眠りしている間に飛行機は、11:50札幌に到着。飛行機を降り、手荷物を受け取り半券を出すためポケットに手をやる。ところが半券が無い。「まっ、無いものはしょうがないかな?」と思い、カウンターの係りの方に相談したら荷物の中身を確認してOKが出たので無事通過。 空港を出るとひんやりとした空気がまとわりつく。気温−4℃。思ったほど寒くは無い。

12:15

小樽運河
暮れなずむ小樽運河。

札幌行きの高速バスに乗り込む。1時間程で札幌に到着。 しかし、札幌市内は渋滞であったのですすきので下車し中央バスターミナルまで歩くこと15分。途中、二条市場の呼び声を背に受けながら歩く。ターミナルに着く頃には体はポカポカである。

次は、小樽に向かうため高速バスの切符を購入。 いざ、小樽へ。小樽まではバスで1時間。その前に荷物はコインロッカーへ。 今回の小樽への目的は、十勝石の石細工を購入するためである。一眠りしている間に小樽駅に到着。 早速、徒歩にて小樽運河に向かう。路面は凍結しておりツルツル滑り、観光客は悪戦苦闘である。 そして、念願の石細工 (*1) をゲット。

目的を果たし後はのんびりウインドウショッピングである。そした ら、メールが入った。 旭川の友人(*2) からである。札幌に来れるようになったので久しぶりに会うことになった。 待ち合わせは、ススキノ交番前とした。 夕方になり気温は−5℃。冷えてきた。でも運河のライトアップを写真に撮る為バスの時間を気にしつつ待つことにした。何とか写真を撮り終え駅に移動。

18:15

小樽駅前より札幌に向けてバスに乗り込む。

19:10

札幌の大通り公園で下車し、ススキノまで歩く。そして、交番前で友人と合流。そして、居酒屋に行くのであった。 でも、夜行バスで移動するので飲みすぎには注意しなくてはならない。 飲みながら話しは盛り上がり時間はアッと言う間に過ぎて行く。22:30に居酒屋を出て、みんなでバスターミナルまで酔いをさましがてら歩く。

23:00

ターミナルに到着。ここで、以前礼文島でお世話になった宿 (*3) の大将が札幌に来ていたので駆けつけてくれた。 これは、「また、礼文島に行かねば」と思うのであった。

23:40

みんなに見送られバス (*4) は網走に向けて出発するのであった。 因みに車内は暑くなるので飲料水は準備しておくといいでしょう。

(*1)店名:「水芭蕉」・・・十勝石を10工程の研磨作業で磨き上げその石に絵を彫り込んだ石細工 もどる
(*2)礼文島で知り合った友人 もどる
(*3)礼文島.民宿「岬しれとこ」をよろしく もどる
(*4)札幌〜網走を結ぶ夜行バス:6,210円 もどる

A3月12日:はれ

6:00

バスは網走駅前に到着。気温は−9℃。 駅の隣のコンビニで朝飯を購入し、次は北浜駅を目指す。電車で20分程のところである。

7:00

白鳥
涛沸湖で白鳥ウォッチング。

北浜駅に到着。ここから歩いて15分程で涛沸湖に到着。白鳥はまだ寝ていた。鴨はた〜くさん浮かんで水遊びをしていた。 湖畔で白鳥ウオッチング。ふと、売店をみると、白鳥の餌があり、写真を撮らせてくれたお礼に餌をあげた。 餌をまいたとたん湖面は餌の奪い合いで騒々しい。 また、ここの売店には、クリオネが飼われていた。このクリオネを観光客は懸命に写真を撮っていた。今年はクリオネがたくさんいるらしい。 ふと、売店に置いてある餌をみるとスズメがついばんでいた。2時間ほど湖にいて駅へと戻る。

次の電車まで1時間。ちょ〜、退屈である。海を見ても流氷は無い。でも、涛沸湖の売店のおばさんの話では、ウトロには流氷はあるそうな。 駅周辺をふらふらしていたら時刻表の時間よりも早く列車が来た。列車が行きかけたが停車してくれた。 ラッキーであった。危うく乗り過ごすところであった。これを逃したら2時間待ちであった。

斜里に近づくにつれ流氷が見え始めた。10:40斜里駅に到着。すかさず、駅前のバスターミナルに移動しウトロ温泉行きのチケット購入。

11:05

ウトロに向けてバスは出発。乗っているのは私1人である。貸し切り状態でバスはウトロに向 かうのであった。海岸沿いに出ると海は流氷で満たされていた。まさに流氷ダイビングには最高のコンディ ションでる。バスで1時間、ウトロに到着。 丁度昼ご飯時に宿に到着し、お昼をご馳走してもらう。
タケル
民宿「酋長の家」の忠犬タケル。わん。

一服した後、徒歩で1時間、知床自然センターに行く。途中まで、宿の犬のタケルと一緒に行ったが、タケルはエゾ鹿を追って山へと消えて行った。

>知床自然センターでダイナビジョンを見るため入ったが疲れのせいか寝てしまった。でも「4回目だし内容は変わってないからま〜いっか。」というわけで、帰りはバスで戻ることにした。 宿に戻るとタケルは既に帰っていた。

温泉に浸かりさっぱりして、夕食を頂く。いつきてもボリューム満天の量である。 夕食後トッカリさんと明日のダイビングのブリーフィングを行い、就寝。

B3月13日:雪後晴れ

クリオネ
クリオネ
フウセンクラゲ
フウセンクラゲ
ミノウミウシ
ミノウミウシ
ウミグモ
ウミグモ

朝、外は雪。8時に朝食を済ませ、9時ダイビングに出発。雪の中ポイント「沖ノ島」に行き、まずは ドライスーツに着替え氷の上を移動するのである。いよいよ、1年ぶりの流氷ダイビングである。

【1本目】 【2本目】
気 温:0℃ 水温:−1.7℃ 気 温:0℃ 水温:−1.9℃
透視度:20m以上 透視度:20m以上
風  :なし 風  :なし
タンク:Steel/10.1L タンク:Steel/10.1L
最大水深:7.5m/Ave.5.8m 最大水深:5.3m/Ave.3.7m
潜水時間:21分 潜水時間:27分

2本目は記念すべきドライスーツ100本記念ダイビングである。

C3月14日:雪

流氷ダイビング2日目である。あいにくの雪。

【1本目】 【2本目】
気 温:−3℃ 水温:−2℃ 気 温:−1℃ 水温:−2℃
透視度:20m以上 透視度:20m以上
風  :なし 風  :なし
タンク:Steel/10.1L タンク:Steel/10.1L
最大水深:6.3m/Ave.5.0m 最大水深:6.9m/Ave.5.6m
潜水時間:20分 潜水時間:25分

3月13・14日は小池さんの報告にまかせるとして、私は水中生物についてちょっと紹介致します。

まずは、中層を見ると最も有名な流氷の天使でおなじみにクリオネが登場。そして、このクリオネと 同様水中を羽ばたくミジンウキマイマイ。そして、ライト等で刺激を与えると発光するくらげ類(フウセン くらげ・カブトくらげ・ウリくらげ)。更にウミグモと見るものが多く飽きない。

海底に目を向けると、まずはミノウミウシが登場。他には、クサウオ・カジカの仲間(オキカジカ・ベロ カジカ)・ゲンゲ・平べったい軟体生物(名前不明)・ギンポの仲間に出会えました。 水深は浅いもののよく探せば生物はたくさん見られました。

また、氷ウオッチングも面白いものです。ワイドで写真を撮るにもいいものです。
氷
水中から流氷を眺める。

ダイビング後は、夕方に夕陽を見にプユニ岬かオシコシンノ滝に行く。今回はオシコシンノ滝の沖合いで アザラシ・オオワシが見れた。滝の近くではエゾシカが寛ぐ。北海道は自然に囲まれた本当にいいところで ある。何度来ても飽きない所である。

ダイビング以外にも流氷ウォークができドライスーツを着て流氷の上を1時間ほど歩いて回るツアーもや ってましたよ。結構、参加者は喜んでいたみたいです。
滝 鹿
北海道の自然を満喫してきました。

D3月15日:晴れ

今日は、晴天である。流氷がまぶしい。

朝、小池さん・宮本さんに見送られダイビングに出発。ポイントは昨日同様沖ノ島である。 今日のメンバーはガイドの林さん・吉田さんの2人と地元ダイバーの井出口さんと私の4人である。 4人ともカメラを持ってのダイビングとなった。尚ガイドの2人はSEA&SEAのMX5を使用していた。

 【1本目】
気 温:0℃ 水温:−1.8℃ 透視度:20m以上
風  :なし タンク:Steel/10.1L
最大水深:7.8m/Ave.3.3m 潜水時間:21分
ミジンウキマイマイ
ミジンウキマイマイ

この写真は上下さかさまではありません。
氷にへばりつきながら写真を撮るガイドの林さん。

EN直後、いきなり巨大クリオネ出現。これは今まで見てきた中で最大のクリオネであった。 続いて、ミジンウキマイマイが登場。これもまた大きなマイマイであった。貝殻の渦巻きがよく見えた。 中層で、クリオネとミジンウキマイマイと戯れた後、氷の真下に移動し淡水層と海水層の境目で遊ぶ。 ここでは、氷の結晶が木の枝のようになっており幻想的な光景が見られる。また、淡水層の中を器材の塩抜きを兼ねて泳ぐ。 そして、EX。やっぱ、人が少ないとのんびり潜れていいもんだ。

EX後は炭火焼の焼き鳥とコケモモジャム入りの紅茶を飲み休憩である。そして、流氷の山に登ったりして遊ぶのであった。

【2本目】
気 温:3℃ 水温:−1.9℃ 透視度:20m以上
風  :なし タンク:Steel/10.1L
最大水深:7.0m/Ave.3.8m 潜水時間:21分

2本目はワイド用カメラを持ってEN。写真を撮る練習で持って入ったので気ままに撮影した。 ソフトコーラルが岩肌に根付きこれと流氷をバックにして写真を撮るも良し、流氷をバックに人物を入れて写真を撮るも良し。 ワイド撮影も楽しめます。マクロからワイドまで幅広く楽しめます。 イソギンチャクにクラゲのようなもの(どうやらキタユウレイクラゲの子供らしい)がくっつき、フィンであおったら流れて行った。 そして、そのクラゲからエビが飛び出てきた。 珍しいものが見れて良かったと満足したが、内心マクロも持って入れば良かったとちょっと後悔するのであった。

EX後、器材を片付けソリを引っ張って氷上を移動し岸に向かう。 これで今回の流氷ツアーのダイビングは終了・・・・、のはずが、昼食を取りながら話しをしていたところ林さんが明日釧路に一旦戻るとのことで、 「良ければ釧路まで乗せていってあげるよ。」と言われ、お言葉に甘え乗せて行ってもらうことにしたのであった。 それで、予定を変更しもう一日追加して潜ることにした。

昼食は「磯じ」で味噌ラーメンを食す。美味しかったよ。 昼食後温泉に入り寛ぎ、荷物をある程度まとめた後夕陽を見に行く。 そして、夕食。腹が一杯である。流氷ツアーに来ると太ってしまう。

夕食後、トッカリさんが常駐しているホテルにお邪魔しちょっと一杯やりながら世間話やら、井出口さんが持ってきた写真のチェックをしながら過ごした。 この日は22時に就寝。おやすみなさい。

E3月16日:晴れ

朝からとってもいい天気である。今日も最高の流氷ダイビング日和である。 気温も上がり過ごしやすい日である。今日も昨日と同じメンバーである。 それではツアー最後のダイビングに出発である。ポイントは、沖ノ島である。

クサウオ
クサウオ
【1本目】
気 温:2℃ 水温:−1.0℃ 透視度:20m以上
風  :なし タンク:Steel/10.1L
最大水深:7.2m/Ave.5.1m 潜水時間:27分

本日1本目のダイビング開始である。氷にあけた穴よりEN。まずは海底を見て回る。 早速、白いエゾクサウオに出会う。触っても丸まってじっとしている。とても可愛らしい奴である。 他には、カジカの仲間を見た後は、中層に移動しクリオネ・ミジンウキマイマイを見て、氷の真下を泳ぎ回りEXした。

次は、カクレエビを探すべく2本目に臨むのであった。

【2本目】
気 温:2℃ 水温:−1.7℃ 透視度:20m以上
風  :なし タンク:Steel/10.1L
最大水深:6.4m/Ave.5.6m 潜水時間:35分
ウリクラゲ
氷を通して差し込む光の中を漂うウリクラゲ。

このダイビングがラストダイビングである。予定は前半海底をウオッチングし、後半中層を漂うよう計画しEN。 予定通り海底に行き生物探しである。よく見ると魚は結構いました。エビも何種類か見れました。 海底の石と同色の魚がじっとしているので目が慣れてくるとやたら見つけれます。 スナカレイがいきなり飛び出し、カラフトシマモエビなどきれいな色のエビが現れ潜っていて嬉しくなり時が過ぎるのを忘れてしまう程である。 あっという間に20分が経過し、ぼちぼち中層に移動する。今日は光が氷の合間から差込み、幻想的な光景が見られた。 特にENした穴に差し込んだ光を浴びてウリクラゲが光り輝いている光景を見たときは身震いしてしまった。 「潜ってよかった〜。」と思う一時である。 30分が過ぎた辺りから足先がしびれ始め、我慢できなくなりEXしたのであった。

EX後いつものように器材を片付けソリを引っ張り陸に向かい移動。 ドライを脱いで、昼食を食べに「磯じ」へ。今日は塩ラーメン。体が温まる。

昼食を終え、16時にウトロを出れるように宿に戻り荷作り開始。まずは、器材を簡単に洗い宿の前に干し、その間にカメラを片付ける。 そして、風呂に入り後は宅配便で荷物を送るべくパッキング開始。 スーツケースとコンテナに可能な限り荷物を詰め込みパッキング完了。これで手荷物はかなり軽くなるのであった。

16時民宿酋長の家を出発。お世話になったおかみさんにお礼を言って、犬のタケルに見送られる。 これから釧路まで約2時間30分のドライブである。道中、キタキツネに出会う。 思わず車を止めて写真を撮りに行ったがすでにキツネは丘の方にいっており写真はとれず残念であった。 硫黄山・屈斜路湖のそばを通過し、唐路湖を通過し釧路湿原のそばを通りトッカリさんのショップに到着。ここで、しばし、休憩。

久しぶりにトッカリの山崎さんに会う。そして、林さんと食事をしに行く。食事をしながらいろんな話しをしてとても楽しい時が過ごせた。 そうこうしているうちに、22時30分になったので夜行バスの出発場所であるフィッシャーマンズワーフMOOへ向かう。 ここで、林さんとはお別れである。

23時30分夜行バス(*1)に乗り込み札幌を目指す。
(*1)釧路〜札幌行きの夜行バス:5,610円

F3月17日:晴れ

朝6時、札幌駅前に到着。札幌は、はれ。気持ちのよい朝である。 ここで、電車に乗り換え、目指すは室蘭である。室蘭で以前流氷ダイビングで知り合ったお友達と待ち合わせである。 6時25分札幌発、母恋駅に9時11分到着。母恋駅より3.7kmに地球岬がある。距離があるのでバスで移動。 終点から上り坂を歩くこと15分。カメラバックが重く辛かった。 シーズンオフのせいか売店は閉まっておりちょっと残念。 写真を数枚撮影後、来た道を戻る。戻りは下りなので楽である。
地球岬
地球岬。地球は丸い。

再度、バスに乗り母恋駅に到着。そして、待ち合わせの東室蘭駅に行こうかなと思っていたら、電話が入り、母恋駅まで迎えに来てもらえることになりしばし、駅の待合室で待つこと15分。 無事出会えることができ、友人の車で移動である。まずは、昼食を食べに行く。おいしい天丼屋さんに案内してもらう。とっても美味しかった。

食事を済ませ登別温泉へ。まだ雪が残り進入禁止区域が多い。以前来た時よりも地獄谷は湯量が減ったような気がした。 続いて、支笏湖に移動。ビジターセンターに立ち寄り支笏湖周辺の動植物の生態をお勉強。 次に、ウトナイ湖へ行きたくなりそこに行くことにした。ウトナイ湖は野鳥の宝庫なのでバードウォッチングをするためである。 白鳥と鴨が多数湖面で寛いでいた。1袋100円の鳥の餌をまくとあっという間に鴨に囲まれてしまった。まるで、ヒッチコックの「鳥」状態。 でも、可愛いので手から直接餌を与えると最初は逃げ回っていたが慣れてきたのか、餌をついばむようになる。 白鳥にも手渡しで餌をあげたら指をかじられメッチャ痛かった。ウトナイ湖は、結構楽しめるところである。

夕方になり、ちょっとお茶した後、苫小牧のFTまで送ってもらい、友人とはここでお別れである。 そして、搭乗手続きを済ませ18時30分発のフェリー「いしかり」に乗りこむ。

18時30分、出航。これで北海道とはお別れである。19時から映画「仮面の男」が上映されたのでこれを見た後就寝。

G3月18日:晴れ

朝、まずは風呂に行く。天気がよく、朝日がまぶしい。船が揺れるたびに湯船のお湯が大移動。波酔いしそうである。 風呂を出た後、船内を徘徊する。甲板に出ると風が冷たい。ふと見ると陸が見える。どうやら気仙沼近辺らしい。

腹が減ったのでイザ、朝食バイキングへ。今回は食事付きのお得なクーポンを利用しているのでお決まりのカップ麺で過ごすことなくまともな食事にありつけるのだ。

フェリー
仙台港で一旦下船。

朝9時仙台港入港。出航は12時。一旦、下船し陸地を踏みしめる。1時間ほどふらついたが飽きたので船に戻る。 BSであすかを1週間分やっていたので思わず見てしまうのであった。(何故なら、ウトロにいる間あすかを見ていたので見れなかった日の話しがちょっと気になっていたのだ) 予定通り、12時出航。午後からは映画3本立て。「スリー・リバーズ」「マスク・オブ・ゾロ」「スピード」である。そして、ピアノ・ドラム・ウッドベースでのジャズセッションを聞きながら読書をして過ごす。 とても、のんびりと過ごせた1日であった。

夜は、船長主催のビンゴ大会である。残念ながらはずれてしまった。この日は23時就寝。

H3月19日:晴れ

いよいよ、今日で旅行も終わりである。

朝風呂に入りさっぱりした所で身支度を済ませ、後は名古屋港に着くのを待つばかりである。 名古屋に近づくにつれだんだん薄着になっていく。やはり、名古屋は暖かい。

10時名古屋港到着。あとは、ひたすらバスと電車を乗り継ぎ自宅に向かう。 12時無事自宅に到着。その後、宅配が届き、早速器材を洗うのであった。 今回は今までで最も充実した旅であった。来年も行きたいツアーである。


流氷ダイビング 小池さんの場合

流氷ダイブ! 〜あんな寒いところまでふるはたさんは何をしにいっているのか?〜

プロローグ:12月某日

ふるはたさん(ひらがなが素敵かも?)はなぜ、毎年あんな寒いところ へダイビングにいっているのか? この素朴な疑問にこたえるべく私達れすきゅーと、もつが とりあえず・・一回だけ見に行ってこようかと 知床うとろの地へ調査に行くことになりました。

3月12日(晴れ)

13時

ANA女満別便で北海道到着。女満別空港は風が強く、着陸がままならないとの情報でしたが無事着陸し、駅まで移動、宿泊先の知床グランドホテルのチャーターバスを待ちます。 その間駅前(店はほとんどなし)の喫茶店でハンバーグ定食をほうばります。 結構美味でした。

14時

バス到着。さっそく乗り込み・・・うっ・・ ちょっと湿布臭い・・?見渡せばご年輩の方がほとんどで、そこに紛れる私たちはほとんど異星人扱いの眼差しのような気を感じてしてまいました。 そこで初めて「最近の流氷ダイビングはその大半が女性でにぎわって・・・」 某ダイビング雑誌の誇大取材に初めて気がついたのです(;;)。

それでも?バスは無情に発車、途中、網走駅で休憩し、バスはウトロへ走ります。 「あ、鹿だ!」だれかのこえで「どよよ〜・・」(ウォーではない) とする車内、でもその先、山の斜面には鹿、しか、シカ。・・ 車内一同3分ほどで飽きてしまいました。

17時過ぎ

ウトロへ到着。知床グランドホテルは従業員一同とても一生懸命で 気持ちがいいホテルでした。対応もすがすがしい。 館内もきれいです。おいしい料理に舌鼓をうち、部屋に戻りました。

17時

今回お世話になるダイビングサービス「トッカリ」の林さん、吉田さん と部屋にてブリーフィング。と、そこへ「イヤー食べ過ぎちゃったよぉ。」っと、ふるはたさん登場!! 最果ての北海道で再会できたことを喜ぶのかと思いきや、いきなり料理の話が始まってしまいます。 うれしいような悲しいような・・・ でも、僕たちはとってもうれしかったです。

20時

入浴タイム。大浴場と露天風呂は気持ちがいいです。特に露天風呂は 心地よい寒さが又何とも格別です。(お湯は適温)星がきれいかっと思いきやちょっと 曇ってたりして・・・でも何か「明日」を感じさせるそんな素敵な夜に なりました・・・おやすみなさい。・・・

3月13日

朝7時

朝食タイムです。バイキングの朝食会場・・・で・・あれ・・? 妙な違和感・・・そうです、「男二人」(この場合”やろう”のが正しいかも?) のお客は私たちだけ、後は家族かご年輩・・ なにげにちょっと気まずい視線を感じながら、会場を後にしました。

8時30分

凍るファースト
レギュレータも凍る。こんなところで
潜るのか?でも・・・

さぁ、気を取り直していよいよダイビングです。 早朝から降っていた雪はポイントにつくやいなや からりと晴れ上がり最高の流氷ダイビング日和です。 氷のしたにダイブ!です。ー2度の中でもさほど寒さを感じることなく 快適に潜ることができました。 「僕と潜るとクリオネ100パーセントだから。」のふるはたさんの 言葉通り小さい羽をばたつかせる姿がとてもかわいい。 そして何より言葉では言い表せない位神秘的な光景にしばらく息を潜ん でいました。

1ダイブは20分*2本ほどですが、とても充実したダイビングです。 休憩時間は、コケモモ紅茶(ちょっと酸味があっておいしい)と 焼き鳥で暖をとります。これがとてもマッチしてよい!です。 青い空の下、白い氷の上、 いつもと違ったリゾート気分を味わいました。
大満足
EX後の面々。焼き鳥を頬張りながら御満悦。

午後からは知床グランドホテルから移動し、今度お世話になる民宿 「酋長の家」で休憩です。(ちなみにふるはたさんは、前日より宿泊、 ここの常連さんです。) もつさんは、いきなり撃沈し、高いびきです。 れすきゅーはお風呂へ向かいました。ここのお風呂は源泉で、又気持ち いい、窓がないので、ちょっと野趣には欠けますがそれでも広めの浴槽 でつかれも吹き飛びます。

夕方にはトッカリさんの案内で、夕日を見に行きました。

19時

夕食の時間です。驚くほどでっかい(こちらではこれが標準らし い・・)ほっけと、シカのスープ、刺身・・・などなど、量、質共に 素晴らしいです。確かにおなかがいっぱいになってしまいました。

翌日は、私たち3人のほかに東京からのプロカメラン、宮嶋さんと ご一緒ということで夕食も共にしました。 気さくな宮嶋さんはとても楽しい人で、世界中を飛び回って素敵な写真 をたくさん撮ってお見えです。オーロラやカバのお話など、とても興味 深いお話で楽しく過ごさせていただきました。

22時

それぞれの部屋で就寝です。おやすみなさい。・・・

3月14日

朝7時

窓の外は雪!でも昨日もそうだったように珍しい風景ではありません。 そこら中雪だし。で、又立派な朝食で、満足・・飼い犬のたけるとも ちょっぴり仲良くなって僕たちもご機嫌です。 さぁ、雪などものともせずにダイブだ!

9時

温泉?
いい湯だな・・・?水温零下2度。

ポイント到着。雪もやみかけてきました。「おお、また晴れるぞ!」 一同の表情は明るくなってきました。 さっそくダイブです。きのうどうようすっかり楽しみエキジット・・・ と、そこは猛吹雪!辺り一面真っ白です。 「おおおぉ!これぞ流氷ダイビングだぁ!」と訳の分からないこと をのたうちまわって犬のように庭(じゃないけど氷の上)を駆けめぐり ます。

トッカリの林さんと吉田さんは頭を真っ白にして焼き鳥を焼いて くれます。これが本当においしい。(頭が下がります・・・) で、それから氷の薄いところで、みんなでジャンプして氷を割って遊び ます。「ざぶ〜ん!」割れるときのスリリングなことといったら・・・ もう笑いが止まりません。(もつさんは氷の角で膝を打ってもだえてい ましたが・・・) あっというまの2ダイブで、神秘の世界を堪能しました。 (詳しいデータやお魚はふるはたさんのレポートをみてね!)

19時

トッカリさんの案内で今日はオシンコシンの滝をみにいき、夕食タイム です。 昨日同様とてもおいしい料理で、楽しいひととき・・・ 平日のせいでお客さんも少なく、のんびりしていられることも良かった です。その後、部屋に帰ってれすきゅーの50ダイブ記念のパーティー です。とてもうれしかったです。ありがとうございました。

3月15日

8時30分

>楽しかった日々もあっというまに終わり、いよいよさようならです。 ふるはたさんはもう1日ダイビングをして行かれるので、現地でお別れ です。 とても気持ちの良く晴れた空をみながら、北海道を後にしたとき、 私は早くも来年の流氷ダイビングの計画を立てていました。(ちょっと 早すぎるって・・・)

流氷ダイブ!
〜あんな寒いところまでふるはたさんは何をしにいっているのか?〜

吹雪
吹雪のなかでもこの笑顔。
なぜって?そりゃ楽しいからでしょう!!
調査結果として・・

1,白い氷と青い空、雪が降ってもその自然の雄大さや厳しさ、優しさにふ れながらのダイビングは、他のリゾートでは絶対に味わえない物があり ます。

2,やっぱ、クリオネでしょ!ってくらいに水の中は素敵な世界です。 ホント、百聞は一見にしかずってこのことですね!

3,いつものらくちんなリゾート気分じゃなくって、(リゾートでも スキルは大切だし、自然相手なので厳しさはあるのは間違いないが、) 水温、気温などの気象条件にうち勝つのではなくそれを融合する 特殊なダイビングにふれあう気化に感謝できる機会を持つ。

4,氷の下はスリリングで神秘的であるーーーこれにかぎる!

なんてことが見えてきました。
皆さん。来年は一緒しませんか???
百聞は一見にしかず・・・ですよー

 
     

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