パラオツアーレポート
 

1999年12月9日〜13日

パラオー!!

ダイバー憧れのリゾートスポットとして常に上位にランクされるパラオ。 どこまでも青い海、ダイナミックなドリフトダイブ、優雅に舞う魚たち・・・ そこは普段の生活では決して味わうことのできない"another world"です。 ダイビングショップ・ヒラキではここ数年の恒例となっている年末のパラオツアー、 レポーターはリゾートツアー参加率ダントツの安江 玉美さんです。


【はじめに】

は〜いお待たせしました。平木ショップ年末恒例ツアーとなっておりますパラオツアーレポートです。 今回はわたくし安江が担当することとなりました。 パラオは、今回で3回目となり、パラオのことなら何でもおまかせ!!と言いたいのですが、なんせボキャブラリーが乏しいのに加え、日頃からボーッとしているので、 ダイビングレポートでポイントを観察するというよりは、ほとんど個人の日記みたいにくだらないことばかりダラダラとかいてしまうかもしれませんが、ゆるしてね。 注1 加えて、誤字・脱字・意味不明な文がありましたら、気にせずサラリと読み過ごしちゃってください。

(日時)  1999年12月9日(木)〜12月13日(月)
世間は師走に入り、慌ただしいこの時期に行っちゃいました。
(参加者) 平木さん、平木晶子さん、八島さん、亀谷さん、西村さん、
足立さん、安江(レポート担当者) の5男、2女の計7名です。
(ホテル)マラカルセントラルホテル
ホテルのすぐ隣がダイビングショップでボートもここから出るのでとっても楽チンです。
ホテルの部屋から
マラカルセントラルホテルの部屋から船着き場を見る。
本当に目の前!!

【いよいよ出発です。1日目】

9日の朝は、ちょっと雨も降っていて寒い。 早く出発して暖かいパラオにいきたいと思いながら集合場所である、平木ショップより名古屋空港へ出発。 名古屋空港国際線は、閑散として係員の方や店員さんも暇そう。今日は平日でみんな仕事してます。 その中でリゾートへいくのは、非常に気分がいい。 事務所のみんなごめんなさいとちょっと罪悪感もあるけど…

さて機内では、映画「プリティ・ブライド」が上映され、 見損なっていたのでちょっとラッキーと思って見始めたんだけど、 コンチネンタル航空で映画はもちろん英語、映画館ではないので、字幕が出るわけもなく 「えーっなんでよー。」とイヤホンで日本語を探すがなぜかその時はみつけられず、 15分くらい意味不明でボーッと映画をみてた。でも他の日本人はみんなイヤホンとつけてみている。 みんな英語わかるの?とちょっと疑問を抱き再度イヤホンで日本語を探したらあったわよ。あった。 なんでさっきは見つけられなかったんだろう?その後は、楽しく映画をみてました。 ジュリア・ローバツは相変わらずかわいい。リチャード・ギアはふけたなあ。などなど。

まもなくグアム到着。気温29度。晴天。暑いぞ暑いぞ。 ちょっと説明すると、今回はグアム経由でパラオに入ります。 前2回は、チャーター便でパラオ直行だったので、私はグアムの空港は初めてなんです。 とりあえず空港内を散策。やっぱりリゾート地らしく免税店が軒を並べてあり、ひろい。 動く歩道もあり、日本人観光客も沢山いた。 空港内は禁煙で1ヶ所だけドリンクコーナーで喫煙可能な場所があり、だっちゃん(足立さん)と亀さん(亀谷さん)は、ジュース4ドル払って吸ったそう。 が1本吸うのに4ドルはつらいと嘆いておりました。 一通り見てまわりあまり買い物には興味がない、正確にいえば、持ち合わせがない私には、ちょっと手持ち無沙汰。

パラオの便までには、4時間近くもありみんなでトランプの大富豪大会となりました。 待ち合い場所のベンチや床に円になって座り込みすごい盛り上がり。 注2 自分で言うのもなんですが、私は根性が悪いというか、 性格が意地悪いというかこういうカードゲームでは、異常に真剣となり結構強いのです。 今回は始め調子良かったのですが、だんだん悲惨な結果となったけど・・ こんな調子で時間はあっと過ぎ、離陸前に軽く食事をしようとハンバーガーや、サンドイッチを食べた。 ほんとはうどんや「てんてこまい」で食べたかったけど、トランプで盛り上がりすぎ時間がなくてあきらめることに。残念。 途中西村君が、「BIG RED」というガムを買い、「グアムでガムを買う」とギャグを言ってあたりには突風が吹きぬけた。サブ〜い。 注3 ちなみにガムはニッキのなつかしい味がした。駄菓子やさんを思い出す。

いよいよパラオに出発。もう外は真っ暗。離陸の時にグアムの夜景が奇麗でちょっと浸ってた。

それから約50分でパラオの空港に到着。夜ついたのは初めて。ほんとに1日がかりですよ。 ツアーの係員の方がむかえにみえておりバスに乗り込みホテルにむかう。 クリスマスも間近かという事もあり、街の明かりイルミネーションがとっても奇麗。 年々豪華になっていく気がするし、店やガソリンスタンドも増えている。 個人の家も奇麗に飾ってあって、そのなかでもひときわ目立つ家がある。 毎年そのライトアップを見るのが楽しみでいつもすばらしく思った。 赤や黄色や緑の電飾が家中にかけられサンタや雪だるまの置物が庭に飾られとってもかわいいんだよ。 後日、タクシーのおっちゃんにその家は、パラオの大統領ナカムラさんの親戚で、お金持ちの家だと教えられた。 どうりですごいはずだとみんなで納得。ちなみにこの国の大統領は、日系人なんですよ。 注4

ホテルに着いて軽く食事をとり各自部屋に。私は、あっこちゃん(平木晶子さん)と同室で201号です。 私たちは、そのままねちゃったけど、男性陣は、ホテルの外にあるバーというかクラブにいったらしい。

【いよいよです。2日目】

6時30分起床。朝の天気は今一つ。厚い雲が空を覆ってた。 何でも雨季がまだ明けておらず遅れているらしい。 朝食をとるため1階のレストラン(あれは食堂なのかなあ。)に。 ちょっと朝食について説明すると、このホテルは日本人むけで、支配人も日本の方です。 メニューも和定食だ洋定食だと書いてある。朝粥定食なんていうのもあるので、ほとんど日本にいる時と変わらない。 食材も日本から空輸されているが、パンはこの国のもの。 食感が中華まんんみたいに弾力があってもっちりしてる。 私は結構好きなんだけど、食パンも丸いパンも形は違えど味はいっしょなんだなあ。

みんなで食事を済ませ、8時30分にボート集合で準備が出来次第出発との連絡事項。 出発する頃には何とにわか雨。「ちょっとええかしらん」注5と不安を抱きつつ準備完了、ボートに乗り込んだ。太陽が出ていない分海の色もちょっと黒い。

そんな海を眺めながら走ること1時間。1本目のエントリー場所であるジャーマンチャネルにつく頃には、幾分か明るくなり海の色もリゾートブルーになってきてまず安心。また来ちゃったなあ。そしてちょっと緊張。どこへ行っても、何度来たことがあっても1本目はすごく緊張する。でもあっこちゃんは全然緊張しないんだって。もう、うきうきわくわく状態と聞き頼もしいかぎり。 注6

{1本目―ジャーマンチャネル}

パラオにきたらここは、潜っとかないといけません。マンタに会えるポイントです。 以前にはマンタ待ち何てこともしました。さて今回はいかがなもんでしょう。 こういうところに来ると日頃の行いが物をいいそうで、ついつい反省ごとが浮かんでくるのは私だけでしょうか?
クダゴンベ
シャープなクダゴンベ。奇麗ですねぇ。
(マンタの写真は・・・撮れませんでした。トホホ。)

さてエントリーして少し移動する。少し濁りがあるけど…。途中珊瑚にくっついているクダゴンベを見ていた。 先日、水族館で同じ物を見たけど、運動不足で異様にでかかったのを思い出し、 「そうよそうよクダゴンベにはこのシャープさが必要よ。」 と納得してたら、カンカンとガイドのダイキさんのタンクを鳴らす音。 キョロキョロすると少し離れたところを優雅にひれを動かし、マントをひるがえすように泳ぐマンタの姿があった。 しかも2ひき私たちの横を通りすぎていく。いつみても優雅でうっとりする姿です。 今回は、この2ひきがわたしたちの外をぐるぐるまわっていたのかこの後3回お目にかかり、 最後帰る途中にも別の1ぴきと遭遇。 こんなお膳立てしたように次々出会ったのは初めてで夢のようでした。

途中、だっちゃんがチョウチョウウオのビデオどりに一生懸命で、 自分の頭上をマンタが通っていくのに気づかず、驚いている姿がおかしくておかしくて吉本コントをみている様でした。ナイスプレイ!! 1本目でこんなすばらしい体験すると、この後ますます期待してしまいそう。
クロとツーショット
この島に行くと、いつも彼らが出迎えてくれます。

途中昼食をとるために無人島にむかう。 ここは、2年前はじめてきた時も休憩したところで、その時はちょうど「ダイビングワールド」の方が取材にきており、一緒に写真を撮ってなんと雑誌に掲載されたという思い出の場所。 この雑誌は今でも大切に残してあります。 サブガイドの亀さんが、ヤシの木に登りヤシの実を採ってくれた。その皮をむきジュースをご賞味。 以前にアクエリアスのうすめた感じときいていたが、ちょとちがうあんまりおいしいものではなかった。 があんな堅い実の中にこんなにジュースがあるのにはびっくりした。 再びボートに乗り込み次のポイントに移動。

{2本目―ゲロンアウトサイド}

チョウチョウコショウダイ
たしかにキリン柄(?)のチョウチョウコショウダイ。

ここは、きれいなサンゴをみながら、のんびりまわった。 棚沿いを移動している時に亀に遭遇。 それに注目してたら亀さん(亀谷さん)のすぐ足元をうみへびがうねうねしてて、 当人は全然気づかず写真を撮っているのでそっちの方が亀より気になってドキドキしてみてた。 こわいよ〜。 また途中、ニシキヤッコが2ひきいたところに、アデヤッコが寄ってきて、写真にとってちょうだいよ。 といわんばかりシチュエーション。だけど私カメラもってないんだよなあ。 注7 のんびりまわったといってもここはパラオやっぱり魚の種類は盛りだくさん。 他にもこんなにたくさんの魚達に会いました。

ゴマモンガラ・モンガラカワハギ・ウメイロモドキ・マダラエイ・チョウチョウコショウダイ(私の中では通称キリン)・ナンヨウツバメウオ・ツムブリ・バラクーダ・クマザサ・ナポレオン・ヨコシマサワラ などなどその他いっぱい。この日はもう1本潜ることになり、一旦ショップに戻りタンクを替え、再度出港。

{3本目―マリンレイク}

ニシキテグリ
いや〜、いるわいるわ。ニシキテグリがうじゃうじゃ。

そこは、島と島の入り江になったところにあった。 湖のようにひっそりとして水深が浅いせいか底の白い砂の色がはっきりみえ、ちょっと神秘的でもある。 いい感じ。 エントリーする前に、ダイキさんから課題がでた。
「ここでは、マンジュウイシモチ・ニシキテグリ・カニハゼ・ギンガハゼの4種類が見つけられたら、100点を上げよう。集合時間4時50分までに探してみてください。」

もち時間は約50分。バディどうし潜って開始。潜行直後いきなりニシキテグリらしき姿発見。 あ〜あ〜と思っていたらサンゴの間にするりと隠れた。 そんなことが2回ほどあった。が途中大きなサンゴの根があり、その根にはところどころにいるわいるわ。 ここで養殖しているの?といいたいくらいでちょっと有り難味に欠ける。 ぜいたくな場所だなあ。またデカく動きも緩慢で、私の知っている恥じらいテグリちゃんと違う。 ちょっと違う。なんか違う。なんか認めたくなかった。 まあおかげでじっくり見れたけれど…

マンジュウイシモチも沢山いたけど、こちらもでかい。なんかあんまりかわいくないぞ。と否定ばかりしてた。

でも、あっこちゃんがみつけたギンガハゼは、小さくて白い砂地に黄色の姿がはえてとってもかわいかった。お見事。 最後までみつけられなかったカニハゼもエキジット直前、平木さんに教えてもらい、みつけられた。 ほとんど自分では、発見できなかったけど一応目的のものは全て見ることが出来たのでよしとしよう。 水深10mで50分のダイビングはあっという間に終わった。楽しかった〜。注8

夕食の話

どらごん亭
ボートで乗り合わせた人たちとハイテンションの大宴会。

ドラゴン亭

ボートで一緒だった他のメンバーと食事をした。初日からみんな異様に盛り上がりハイテンション。

ビックリメニュー

  • ナポのから揚げ → これは始め何を食べているか知らずに口にしていた。魚かなあという意識はあったが、緑のゼラチン質の物体を見つけてそれとわかった。あれはきっとコブだ。コブ食べちゃったよう。
  • しゃこ貝の刺し身と壷焼き → こちらは美味。

このほかに、タロイモコロッケやラフテー・テビチなどなど沖縄料理も食す。

【今日は何に会えるかな。3日目】

昨日から降っている雨は朝になってもやまず、かろうじて出発の時にあがった。 ポイントに向かう途中、イルカのいる海岸によってもらえた。 ときおり数ひきのイルカの背びれやしっぽが海面に顔を出すたび歓声が上がる。 とってもかわいいよ。 一緒にシュノーケリングが出来るといいのにここのイルカは、 人に馴れていないため(正確にいうと漁の対象になっているため)人が入ると逃げてしまうのだそうだ。 でもボートがスピード上げて走り出すといっしょになって泳ぎ出す。 映画『タイタニック』の出港シーンのようだ。 (船の先端をイルカがジャンプしながら泳いでるシーンだよ。)しばし遊んでもらってその場から出発。

ポイントに到着した時も、あまりいい天気ではなかった。今にも雨が降りそうな重い天気。 太陽が欲しい、日差しが欲しい。そうなんだな。今日1本目のポイントは、ブルーホール。 太陽があるとないとではその海の様子が全然違う。

{4本目 ブルーホールからブルーコーナー}

ここは、魚を見るというよりも、棚の上のホールから潜降して、 下から太陽の光が差し込みキラキラひかる幻想的なブルーを見て地形を楽しむのが最大の目的のところなのにちょっと今回は残念な結果となった。 海の色は奇麗だったけどね。おまけに上げ潮で、なかなかホールの底までたどり着けない。 潜降にすごい時間がかかった。ホールの底は、ドーム状になっていて岩穴の中のウコンハネガイを見る。 くらげみたいに青紫の光がときおりみえた。そこで1匹のナポレオンと遭遇。 ナポと一緒に、ブルーコーナーに移動。 流れに逆らっての移動だったのでちょっとしんどかったけど、そんな事を吹き飛ばすくらいここはすごい。

ドロップ沿いに移動するとそのスッコーンと抜けたブルーの中にウメイロモドキやツムブリやクマザサが乱舞して、その間や下をサメがスルリとぬけていく。 時折マグロなんかも紛れてる。気づくと目の前をナポが通り過ぎていく。目がビー玉みたいでくるくるしてた。あんたの仲間昨日食べちゃったよ。と思いながらドリフトで移動した。宇宙遊泳ってこんな感じかなあ。楽チン楽チン。

{5本目 再びブルーコーナー}

ウミガメ
ウミガメに遭遇。の〜んびりと泳いでいました。

パラオといえば、ブルーコーナーは1番のポイントだと思う。見るものが多くてビックリする。 上下左右キョロキョロしながら移動する。 バラクーダーやギンガメアジの群れ、サメやナポも盛りだくさんの上、ここでも亀に会った。 今回は遭遇率がいい。しばしリーフの角のサンゴにつかまりながらすばらしいこの景色に見入る。 潮の流れがあるので、手は離せない。ふきながしのような感じである。 はじめてここに来た時、こんな世界があるなんてとすごい感動だった。 自分の頭上を何十何百のバラクーダが通る、ギンガメアジがぬけていく。放心状態だった。

ドロップ沿いから棚に移動した時にまた、バラクーダやキンガメが壁のようにやってきた。 カメラマン、ビデオマンの人たちは、その壁に向かってあっちこっち慌ただしく忙しそうに泳ぎ回っていた。 途中ナポが私の横を通りすぎていく。ペロンと手でさわってみる。キロッとナポにみられちゃった。 また最後安全停止をしているときに、 バラクーダのひときわ大きな一群がやってきた。だんだん私たちのところに、近づいてくるよう。 平木さんが、反対側にまわって一群の向きを変えようとしてた。 もう少しで、円になって回りそうだったが乱れてしまい残念。 でも私たちを見送ってくれたかように、去っていった。またここに来ることが出来るといいなあ。

昼食で休憩した無人島でシュノーケリングをした。これがなかなかあなどれない。 足の付け根くらいの深さなのに、ゴマモンガラがいたのにはおどろいた。 ギンガメアジやカマスもいたし、水面ぎりぎりのところにダツまでいた。 昨日マリンレイクで苦労して探していたギンガハゼも所々にいたし、砂地からさんごがあるところまで行くと、おなじみのチョウチョウウオやスズメダイ注9がいて、ヨウジウオもみつけてしまいにはナポまで参上。 こんなビーチはパラオならではだと思う。 またブダイ系の魚達がしきりにサンゴをかじっておりそのブチッブチッ・キュッキュッという音がすごくて耳からはられなかった。

夕食の話

居酒屋 SAKURA亭

びっくりメニュー

  • フルーツバット(こうもり)のスープ。(見た目そのままの姿でだしとなりスープに入ってた)デビル マンみたいで真っ黒でグロッキー。スープ自体は、塩ラーメンのスープみたいで、さっぱりそれほど悪くない。肝心の物体の方は、食べた人によると、翼のとこ ろはワカメみたいでゴムみたいな食感。脳みそや肝もおいしかったらしい。
  • テングハギの姿焼き。これは普通の白身の淡白な味。

夜食事から戻ってホテルのビーチで夜空を見た。 星図にあまり詳しくないので、オリオン座くらいしかわからないけれど、星の数が日本で見るのとは比べられない。 こんなに星ってたくさんあるんだなあ。星が降るようだとはこういう事をいうんだろう。 以前潜り始めたばかりの時に、沖縄で同じように吸い込まれそうな星空に感動した。 天の川も初めてみた。こんな宇宙の中じゃあ地球なんてちっぽけなもんだあ。 今の自分のしがらみや悩み事なんてもっともっとちっぽけなことに過ぎないなあと心が洗われた。 今いろんな事にお悩みの方にも、ぜひおすすめしたい。 すっきり晴れ晴れした気分になれます。ほんとに…注10

【いよいよパラオ最後の日 4日目】

朝おきて、朝日がベットに射し込んでいた。日差しがまぶしかった。 これよこれ。この朝日を待ってたのよ。ちょっと遅かったじゃないさ。これでこそリゾートパラオよ。 るんるん。朝から機嫌がいい。日焼け止めがやっと活躍するよ。

今日で最終日。夜に飛行機に乗るので今日のダイビイングは自由参加だった。 でもこれで終わりたくなかった。もったいなく思って結局今日も潜ることになった。 エントリーして良かったよ。今日は1日暑くなりそうだよ。わくわくしてきた。

{6本目 再びジャーマンチャネル}

ボートの上で
ボートの上で最後のダイビングをなごり惜しむ二人。
・・・って、すごくにこやかだぞ。

本来なら、昨日でダイビングは終了の予定だったので、ボートに同乗する人も昨日までと変った。 今日1日目の人たちと一緒に乗り込み。再びジャーマンに潜ることになった。 ポイントについて前回より透明度のいい海に期待は高まった。最後にマンタに会って帰りたいなあ。 願いはそれだけだった。が、なんせ減圧症にならないように20m以上は潜れない。 浅場を移動していたため。結局1匹も見つけられず初日とは対照的な結果となった。 まあこんな事もあるわいな。でも深場を潜った同じボートの人は1ぴきみたそうな。

{このツアー最後7本目 ニュードロップオフ}

ここは、ちょっとブルーコーナーに似た地形をしてた。コンピュターで水深を確認しながら移動した。 気持ちガイドより高いところを泳ぐことを心がけていた。見られた魚もコーナーに似てるかなあ。 ドロップ沿いでヨスジフエダイが、何十匹か固まりになって泳いでいた。 まるでゴンズイ玉のようだった。こんなのみたの初めてだったしばしとなりになって一緒に進んだ。

途中、窪地のところでハオコゼの幼魚が地面にへばりついて、流れに耐えているのを見た。 う〜んとふんばる姿がプリティ。また別の窪地のところにオドリハゼをみた。 すごい恥ずかしがりやさんで穴にすぐ逃げ込んでしまうため、慎重に覗き込む。 ひれをほんとに阿波踊りしているみたいにふっていた。あれーほんとに踊ってるよ〜。 地形もさる事ながら、見られる魚達もコーナーの縮小版のようなポイントだったがここも気に入った。 最後のダイビングも無事終わりを迎え、私たちは名残おしむかの様に浮上して行った。

ボートでは、西村君が迎えてくれた。 私たちは手を降ってそれに答えた。西村君は、最後の1本はエントリーせず、船の上で待っていたのだ。その間に昼寝をしている時スコールにみまわれ大変だったらしい。 そういえば途中から海の中でもちょっと暗くなった時があったよ。それは気の毒にと思った反面、最後の海の様子を、みんなして良かった良かったと答えうらやましがらせた。 注11
ムーン
アクアマジックの”ドンキーコング”、ムーンが
するするとやしの木に登っていくところ。

昼食の休憩のビーチは、初日に休憩した島の反対側の海岸で、引き潮だったのか、海岸から海に向かってひとすじの砂の道が出来上がっていた。 終わりが見えないほど延々とその白い道は続く。 太陽がさんさんと輝く空、青い海、ヤシの木のある無人島、白い砂浜、どこをとっても絵になるような奇麗なところだった。 ちょっとその砂の道を歩いてみた。砂地に足を取られ歩きづらかったが、JALのCMでも使えそうなこの景色にボーッと見とれていた。 船の操縦者のムーンが、ひもを輪にして両足にかけ、ヤシの木をするする登った。 あの巨漢にしてこの木を上るとは、さすがパラオ人。木の上からヤシの実を足を器用に使って蹴落とした。 ボンボン落ちてくる。私達は拍手喝采だった。ブラボーパチパチパチパチ。

その実で野球が始まった。枯れ木をつかってバットにして振ってみるがやわくて折れてしまう。 あっこちゃんがどこからか角材をもってきて振り出した。ヤシの実に当たったとたん実は、木っ端微塵となった。大爆笑。

とうとう終わってしまった。帰りのボートで名残を惜しむため、先端に座り海をみていた。忘れないようにちゃんとこの海を見ておこうと思いながら…

器材を洗いベランダに乾かして、出かける準備をそうそうに澄ませ買い物にむかった。3回目にして、初めてパラオで免税店にはいった。去年まだ建築中だった新築のホテルにあった。(名前を忘れた注12)ついでにホテルを散策した。 専用プールがあり、ホテル内は吹き抜けになっていて大きな噴水がある。それをぐるりと囲むように、部屋が並んでいた。新しいから床もピカピカだ。すごいきれいなこのリーゾートホテルを見て、来年はここに泊まろうか。などと話していた。そうしよう。そうしよう。もう既に来年も再び行く気になっている私であった。

その後時間まで各自土産を購入するため別行動となる。わたしはいつもいっているショッピングセンターでお菓子とかTシャツなどを買った。スーパーも来るたびに品数も増え奇麗になっている。特に以前より日本食品が棚に多く陳列されている。カップラーメンやお菓子、おそうざいなんかも豊富。なんか外国じゃあないみたいだ。 注13

夕食のはなし

海鮮料理「富士」

パラオ最後の夜は、値段もお値打ちでボリューム満点なお店だった。大食漢の方や大勢でわいわい食べるにはぴったりの店だな。ちなみに私は、店お勧めの「味噌ラーメン」を食べた。味は日本のものよりさっぱりしていたが、量が半端じゃあない。どんぶりに山盛りあるラーメンは、たべてもたべても減ってゆかずどんどん麺が延びてしまい苦労した。でもちゃんと全部食べたんだけど…ぎょうざやしゅうまいなども1つ1つが大きくて数も多い。テーブルには、食べるものが所せましと並んでいた。

またデザートで、ササップがでてきた。ちょっと説明すると、ダイビングの休憩中の水分補給によくこのササップのジュースを飲んでおり、私は今回土産に何缶か買った。来るたびに飲んでいたが、ササップという名前も今回知って、缶ジュースにも改めてジックリ目を通していた。その果実を食べるのはまさに初めてである。 外見は、形はマンゴーにてゴーヤのようなぶちぶちがあり、大きさはメロンくらいかな。中は真っ白ですいかよりちょっと大きい種がある。その種をほじりながら食べると、繊維質の多いいちじくを食べているような味がした。個人的に言わせてもらうと私は、いちじくが嫌いなうえ、繊維質が口に残ってしまい、飲み込めなかった。が他の人達には、評判がよくみんなおいしいと食べていた。私はジュースの方がいい。加えて、あっこちゃんが、ササップにワサビ醤油をつけて食べると、はまちになるといってたけど誰も同意するものはなかった。なんかあったよねえ。なんかをするとプリンの味がするとか。こうするとメロンになるとか。なんだっけ…?

ほんとにおなかいっぱい食べて、ホテルに戻り帰る準備をした。 買い物中スコールが降ってきて、ベランダに干しておいた器材が心配だったが、ぬれることなく無事みたいだった。 幾分か湿り気はあったけどこれは乾ききれなかったものだろう。

少し横になって、ホテルを出発。夜中の12時である。もう眠くて眠くてぼっーとしていた。行きも帰りも夜だったので、パラオの島々を空から見れずちょっと残念だったけど、それよりもねむかった。グアムについてだっちゃんの買い物にお供していたら、ちょっと目が覚めてきたが、飛行機に乗り込んだら再び眠たくなり、機内ではほとんど熟睡状態だった。 注14

【無事日本に帰ってきました。 5日目】

ああー日本に帰ってきちゃったよ。空港に着いたとたんの第一声、さっむ〜い。加えて今日は小雨交じりのあいにくの天気だった。ショップに戻りさっそくこのツアーのビデオ鑑賞となった。だっちゃんがマンタにビックリしてるところや、オドリハゼの舞などみて、笑ったり奇麗な海を思い出しうっとりしたり、話は尽きなかった。こんな調子で今回のツアーは終了しました。ちゃんちゃん

【終わりに】

今回ツアーレポートを頼まれ、ちょっと気が重かったのですが、ツアー中もログブックをいつもよりきちんと記録したし、レポートを書くに当たりいろんな資料や雑誌やログブックを見たりして改めて今回のツアーを振り返ること出来てよかったなと思います。ぜひ皆さんもツアーレポートを書いてみることを、おすすめします。書いていると、再び行った気になれ2度楽しめます。注15最後に、こんなつたない文章を最後まで読んでくださった奇特なあなたに感謝します。

おしまい


脚注


注1:彼女のログブックはダイビング中はもとより、アフターダイブから往復の機内の様子まで詳細に書き留めてある。一見の価値あり。


注2:国際空港の床に車座になってトランプをしたのは初めてだ。周りの人も笑って見ていた。


注3:どうやら空港のトランジットが大の苦手で、精神に異常を来したらしい。


注4:ちなみにこのことを教えてくれたタクシーの運転手も日系三世のタカハシさんでした。パラオには日系人の住民が多く、日本の文化も沢山入っていっているようです。「ベントウ」「ダイジョーブ」など、現地語として通じる日本語も。


注5:ここでちょっと岐阜弁講座。「 ちょ っと、 えかしらん」=「あらあら、大丈夫かしら」(下線部にアクセント)


注6:さすがは平木さんの娘。飄々(ひょうひょう)としたところは店長(奥さん)似か。


注7:カメラ持ってたんだけど、フィルム切らしちゃったんだよなあ。


注8:カメラを持って潜る人、特にマクロ派は、パラオに行ったら是非マリンレイクをリクエストしてみて下さい。珍しい被写体を必ずフィルムに収めることができるはず。


注9:ここのスズメダイはなわばり意識がものすごく強く、うかつに水辺を歩いていると「襲われる」。すねをかまれてかなり痛かったです。


注10:その頃男性陣はホテルの部屋で飲んだくれてました。それでも地球はまわるのだ。


注11:私ニシムラは、ダイコンのDoNotFly警告を忠実に守って休息しておりました。その間海上にぽつんと浮かんだ船上にはオペレータと私しかおらず、つかの間の王様リゾートの気分を味わうことができました。 負け惜しみじゃないぞっ。


注12:たしか「アウトリガーホテル」でしたっけ。


注13:「マトリックス」のDVD(!!)が売っていたのは驚いた。台湾あたりから流れてくる海賊版にも見えなかったし、こういう所はアメリカ文化圏なんだな。シネマフリークの方は要チェックかも。


注14:私は眠気に滅法弱いので、帰りの道中は半死半生でした。グアム空港で荷物番をしていたにもかかわらず爆睡してしまった。


注15:宣伝ありがとう (ToT) 皆さんのご協力あってのこのページ、なにとぞよろしくお願いします。

 
     

HOMESHOPINFORMATIONSCHOOLTOUR REPORTPHOTOFAQBBSLINK

ダイビングショップ&スクール ヒラキ
〒504-0952 岐阜県各務原市那加西那加町18番地 TEL&FAX (0583)71-3268

     
 
メール