パラオツアーレポート
 

2001年12月6日〜10日

12月6日(木)天気:晴

9:30ショップ集合。今回のツアー参加者は亀谷さん、吉沢さん、鈴木さん、磯貝さん、廣江さん、松永さん、そしてイントラ平木さんと私、西村の総勢8名。 テロ事件の影響で今回のパラオまでの道のりはサイパン、グアム経由となってしまった。 おまけに各空港でのセキュリティチェックも厳しく、僕はなぜだか全ての空港で手荷物を開けさせられる始末。
あやしいか?そんなに。
でも、全てはパラオの為。がまん、がまん・・・

12:25名古屋空港発、20:30パラオ着。僕が初めてパラオを訪れた年に落ちたKBブリッジの掛け直し工事は ほぼ完成しており、今月11日に開通式とのこと。空港に降りる飛行機から見る景色の中でも一際目立つ、 とても立派な斜張橋だった。来年が楽しみ。

宿泊は中心街にあるパレイシアホテル。去年は街側の部屋だったが、今年はオーシャンビュー。 チェックインして荷物を整理し、平木/廣江組の部屋に集合して軽く乾杯。 明日からの期待に胸を膨らませつつ11時過ぎに就寝。

しゅっぱ〜つ!! 明日からのダイビングに期待が膨らむ

12月7日(金)天気:曇り時々雨

各々ホテルのバイキングで朝食をとり、8時にロビーに集合。 「アクアマジック」のピックアップは昨年ガイドでお世話になったイシイさん。 一同「お久し振りでーす。」 マラカルの港に着くと、「アクアマジック」のオフィスが新築されていた。

例年は他のグループと乗り合わせが多かったのだが、今回はボート一隻完全貸切状態。 ガイドはブランコ/ヤマハさん、ボートオペレータはアキー。 デッキでいつも以上にのんびりしながら、船は最初のポイント「ジャーマンチャネル」へとカッ飛ぶ。

ポイントにつくと、既に数隻のボートがエントリ中。ブリーフィングをしつつ順番を待つ。 エントリするとジャーマンにしては透視度が良い。マンタ待ちの根に向かって流していくと、 カンムリブダイが現れた。砂地にはいつものようにガーデンイールやヤセアマダイ、ダンダラダテハゼ、ヤマブキハゼなど。マンタを待ちながらダテハゼと遊ぶ。10分、15分、・・・ マンタはどこかで道草を食っているらしい。ランデブーは諦めて点在する根に付く イシガキダイ、マダラタルミ、ホホスジタルミ、モヨウフグなどを見ながら浅場へと移動する。 安全停止のために中層に上がるとギンガメアジの群に遭遇。 カメラを持つメンバーがベストアングルを求めて群の周りをぐるぐる回る。
潜水時間48分、最大水深21m。マンタには遭えなかったが、魚影はいつもより一段と濃い気がした。

みんなでマンタ待ち。

ボートの上で1時間ほど水面休息をとり、2本目は「ブルーコーナー」へ。 グレーリーフシャークやカスミチョウチョウウオが群れるドロップオフを眼下に見つつ エッジの水深でゆったりと流す。
ここのナポレオンはとても良く馴れており、体を摺り付けるように寄って来る。 ブランコとナポの熱い抱擁。他のメンバーも代わる代わるボディタッチ。 (もちろんナポの方にね。)硬くて少しヌメッとした触感。
棚上に上がって川状に広がる砂地を流す。 ホワイトチップシャークがのんびり寝そべり、ツバメウオがのほーんと揺れている。 安全停止をしていると今度はクマザサハナムロの大群が通りすぎていった。
潜水時間48分、最大水深21m。今年のパラオはとても賑やかだ。

ツバメウオ 人なつこいナポ トガリエビス

無人島で昼食を取ってマラカル島に戻り、ビーチでバディ単位での無制限ダイブ。 三年前に潜った時に比べて少しサンゴが元気になっていた。 透視度は決して良くないが、カニハゼ、マンジュウイシモチ、ニシキテグリ等の面白い被写体が 点在しており、宝探し感覚で潜れて面白い。小物だけかと思ったら カスミアジやコショウダイ、ウミガメなんかもいたりして結構侮れないのだ。 潜水時間59分、最大水深5.5m。一番最後まで潜ってました。

「どらごん亭」で夕食を取り。ホテルに帰ってビールを飲みつつログを付ける。 明日はペリリューに遠征だ。飲み過ぎないように、食べ過ぎないようにと11時過ぎに解散。

マラカルビーチのサカナたち

12月8日(土)天気:曇り時々大雨

あこがれのペリリュー!

さぁ、ペリリューだ。
曇天なのはちょっと残念だけど、行くしかないでしょう。 ちょっと遠くて船に乗る時間が長いので、弱い人は酔い止めを飲んで出発!! カッ飛ぶこと1時間強、ペリリュー島が見えてきた。船はさらに南端へ。

1本目は去年潮が早くて入れなかった、念願の「ペリリューコーナー」へ。 吉沢さん、このダイビングが通算100本目。メモリアルダイブをペリリューで迎えられるなんて、 う〜らま〜やし〜!! 潮は早くなく、若干上げと下げがうねりのように交互に来るが概ね楽ちんドリフト。 カンムリブダイ、タテジマキンチャクダイ、ロウニンアジなどを見ながらエッジ沿いに進む。
ひとしきり流して棚から離れ、安全停止時に100本の垂れ幕をバックに記念撮影 ・・・あらら?沈む沈む。軽いダウンカレントにつかまってしまった。 去年もこんなことがあったような・・・ 気を取り直して、はい、チーズ!!
潜水時間38分、最大水深23m。もう少し流れてても良かったかな、なんて。

2本目は島の東側に回り、「ペリリューエキスプレス」へ。 水面休息中は少し波があり、おまけに釣り糸を垂らして船をぐるぐる回したせいか 数人がちょっとグロッキー気味。特に松永さんは2本目キャンセル宣言をしてしまった。 かわいそうに・・・と思いながらエントリー。棚上に集合して隊列の後ろの方から付いていく。 ・・・あれ?松永さんいるじゃん。潜れば平気なのね。さすがです。
流れは穏やか。平坦な棚の奥の方を移動したので 去年のようなジェットコースター感覚は味わえなかったけど、 棚上は相変わらず面白い。ツユベラの幼魚やクロユリハゼの団体などを愛でつつ進む。
ブランコがタンクを鳴らして棚の奥を指差す・・・が、何も見えない。 ブランコの目が良すぎて我々にはかすんで見えないような遠くの物まで見つけて教えてくれるのだ。 またか、と思いつつ目を凝らす。と、突然岩が動いた。大きなアカウミガメだ!!びっくり。
潜水時間45分、最大水深21m。

クロユリハゼ 岩が動いた!!巨大ガメ

土砂降りの中、ペリリュー島に上陸してランチ。 港にはブランコ一家(一族?)がバーベキューを始めていた。 今日はブランコの息子さんの4歳の誕生日。僕たちもケーキやバーベキューを分けてもらう。 さっきの釣果のサバも刺身でいただく。ライムとしょうゆでさっぱり味。
いつの間にか雨も上がり、トラックを借りて島内観光へ。 ペリリュー島はかつて日本軍の基地があって、島のあちこちにその形跡が残っている。 戦車や飛行機の残骸、司令部や発電所の跡等を案内してもらう。 ブランコの家に寄ってアイスキャンディーをご馳走になり、約1時間の観光を終えて帰途に着いた。

ペリリューの港でランチ 旧日本軍の戦車 アイスキャンディーをご馳走になりました

吉沢さん、100本おめでとう!

今日の夕飯はなんと鍋。まさかパラオでチゲ鍋が食べられるとは。 ヤマハさんもケーキを持って合流し、吉沢さんの100本記念をお祝いする。 刺身や炒め物も出てきておなかいっぱい、大満足。

12月9日(日)天気:曇り

あっという間に最終日。 1本目は再び「ブルーコーナー」へ。砂地をショートカットしてコーナーの東側に向かうと、 ギンガメアジの大群に遭遇。シャッターを切りつつ近づくと、なんとそこに ウミガメが加わる。差してくる陽光をバックに、ウミガメを囲むようにギンガメが群れる。 素晴らしい光景。更に安全停止時にはバラクーダの群にも遭遇。
潜水時間41分、最大水深18m。いいもの見せていただきました。

ラストダイブは「ニュードロップオフ」。 ロウニンアジ、カスミアジ、ノコギリダイ、ヨスジフエダイなどを見ながらエッジに沿って流す。 潜水時間49分、最大水深20m。

安全停止中もサカナがいっぱい ニュードロップオフのヨスジフエダイと
ノコギリダイ
雌ナポ

機材を洗ってホテルに帰り、夕食まで自由行動。 ルームメイトの亀谷さんとみやげ物を買いに行く。 一番の目的はクリスマスの電飾。日本で2〜3千円する物がパラオでは6ドル95セント。 1/3程度で買えてしまう。少しずつ買い足していけば、そのうち我が家も 「ルミナリエ」や「タワーズライツ」並に・・・なるかな?

楽しかったね!!

最後の夜はイシイさんお勧めの中華料理屋へ。 料理が出てくる間にログブックのサイン交換。ヤマハさんのかわいいサインが大人気。 出てくる料理はどれも非常に美味。 店の親父さんもちょっとトボけてイイ味出してました。

さぁ、これからが大変。 パラオ発の便が深夜の2時半でホテルのピックアップは12時。 パッキングをしたら残り時間は1時間ない訳で、仮眠もほとんど取れない。 飛行機に乗ってから寝れば良いといえばその通りなのだが、 せっかく時差のないパラオなのに、すっかり時差ぼけと同じ症状で名古屋に降り立つことになる。 名残惜しさも手伝って、すっかり気分はブルー。
でもいいさ。来年もきっと来るから。

(おわり)

 

 
     

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